今回はスノーボードで使う補助プレートにカーボン（CFRP）を採用した【F 様】にカーボンラボ.jpの導入の成果についてお話を伺いしました。

カーボン製作事例スノーボードの補助プレートをカーボンで製作

今回製作したカーボンパーツの用途は何ですか

スノーボードのセンター付近の強度向上のためにスノーボード本体に装着するプレートです。

ハイスピードで安定したターンをするためには不等厚の調整が必要となりますが、求められる不等厚は雪質に応じて違いがあります。しかしボード単体での不等厚の調整は不可能なため補助器具として後付けのプレートで調整することになります。

また、既存のプレートは硬い雪用の物がほとんどで柔らかい雪での使用は困難でした。そのため、柔らかい雪用として6.0mm厚の板材を加工して製作していただきました。

カーボン素材を採用した理由はなぜですか

カーボンを採用したのには以下の理由があります。

• 柔らかい雪でもスノーボードが潜ることなく滑走できるように軽量化が必要だった
• 金属では素材、加工費用の両面でコストがかかり過ぎるため見直しが必要だった
• 強度を確保しつつ、滑走時の足裏感覚、雪面感覚を失わないために薄い素材を選定したかった

導入前の課題必要な強度を保ちつつ軽量化ができなかった

カーボンラボ.jp導入前の課題はどういったものがありましたか

今までスノーボードに装着していたプレートは樹脂系と金属系の２種類ありそれぞれに課題がありました。

樹脂系については、強度を確保するために厚さ1.5cm必要なためどうしても重くなってしまう。

金属系については、厚さ1.0cmで強度は確保できるがこちらも重くなる上に曲がり難く金属疲労で割れてしまう。

そのため、必要な強度を確保しつつしなやかで軽量化することが課題でした。

カーボンラボを選んだ理由見積もり対応も良く、事前にサンプルが確認できた

カーボンラボ.jpに発注した決め⼿をお聞かせください

試作案段階で見積をいただいたのですが見積のスピード、見積もりの価格がとても良かったです。

また、スタッフさんがとても新設丁寧でした。メールで何度か打合せしていただきましたが、加工の細部について図付きで説明していただけたのでその後の本製作時に非常に助かりました。

さらに加工のサンプル品をいただけたので加工の精度を実際に自分の目で確認できたことも非常に良かったです。

導入後の成果・効果雪質を問わず操作性が良く汎用性の高いプレートが完成

製作したパーツの品質はいかがでしたか？また導入後は課題が解決できましたか？

今回は6.0mmの厚さを選定しましたが樹脂や金蔵のプレートに比べ重量が45%軽減できてとにかく軽い！

カーボン特有の軽さと反発からターンの切り替えが速くなり柔らかい雪では予想をはるかに上回る操作性の良さに驚いています。また、硬い雪でもカーボンのしなやか且つ反発によりエッジグリップが各段に上がりボードも良く走りました。

雪質を問わずどんなシーンでも操作性が良く汎用性の高いプレートができました。加工の精度が高く、組み合わせる部材とピッタリ合い満足しています。

今回製作されたパーツの注文内容

注文方法	カーボン板（データ入稿）
プリプレグ	標準（クロス）
表面織組織	標準（綾織）
表面仕上げ	標準（マット加工）
納品までの日数	発注から17日で発送

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  カーボン板（データ入稿）

  オリジナル板材の製作が可能。貫通穴、ポケット、皿穴可能などに対応